掃除を修行の一番大事としている禅宗の教えから学ぶこと
ひざ掛けを出しました。
いよいよ寒い季節がやってきますね・・・
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朝、突然「作務」という言葉が気になり、
iPhoneで作務を検索していくこんなキーワードが出てきました。
まず「作務」の意味ですが
作務というのは、禅の修業の一環でいわゆる、
そうじを中心としたお寺の環境整備です。
そうじという修行を通して
自らの心をみつめ悟りを高めようと努力すること。
仏道の修行僧の修行の中でも大事なことの一番が
作務で、次に勤行(お経を読む座禅をする)、最後に学問。とされています。
なるほど「掃除」が一番大事とされているのですね。
もっと見ていくと、作務の奥深さが分かってきます。
ある僧侶の言葉。
「現代人、特に都会に住む人の多くは常に身の丈以上のことをして、いろいろな思いに振り回されているように思う。そんな頭を冷やし、のぼせを下げるには、せっせと体を動かすことが一番。」
「汚い、きれいは関係なく、掃除をすること自体が尊いと考えるからです。人はいろいろな思いにとらわれています。そんな思いからいったん離れ、汗をかく。執着を手放して、体に任せる。そういう行為が、掃除なんですね。」
確かに、嫌なことがあったり、心が迷っているときにせっせと掃除に打ち込んでいると
気持ちも自然に落ち着き、部屋も美しくなり、結果、前向きな気持ちになっている。
という経験は私にもよくあります。
また、板前さんでも、芸の弟子入りでも
まずは掃除を何年もさせると聞いたことがあります。
物事の一番の大事。基本が掃除。といういうことになるということでしょうか。
さて片付けを通して暮らしをもっと楽に、
そして家をどこよりも一番落ち着く場所にして欲しい。
と皆さんにお伝えすることを仕事にしている私から
もう少し別の角度から付け加えさせていただくならば、
掃除のしやすい環境にまずはしていきましょう。
といういことです。
掃除云々の前に、まず床が物でいっぱい。
棚と言う棚に物がぎっしりで、拭き掃除どころではない。
そんなお家を多く見てきました。
きれいな部屋で暮らしたい。
お片付けを依頼していただいたお客様に共通する想いを
実現する為にとことん!私達はお客様と一緒にお片付けをしていきます。
どんな家でも片付いてきます。
すると、皆さん、壁の汚れ、家具の汚れ、床の汚れ。そんなところまで自然と気になり、掃除をしたくなるようです。
物の整理→納める→掃除
そんな好循環が生まれてきます。
ただ、それを持続していただくかどうかは住まう方にかかってきます。
日々やるべきことはたくさんあるでしょう。
忙しい毎日に家事なんて!と嫌気がさすこともあるでしょう。
でも。だからこそ、まずするべきことは
家を整えて、清潔に保つ!
そして家族みんなの活力、やる気をそこでチャージできるそんな場所を作ること。
そこに気が付いていただけたからこそ、お片付けを依頼なさっていただいているのだと思っています。
作務では無いですが、
沢山のやるべきこと。の中で優先順位を見失った時は、
まずは人の暮らしの基本に戻って
整った、清潔な空間でシンプルで美味しい食事をいただく。
そこが出来ているか?を時々心に問いかけて見てはいかがでしょうか?
床を雑巾がけを毎日することが出来なくても
よほどの大豪邸でなければ、
掃除機でささっと埃をとるくらいなら10分あればできるものです。
どうせ汚れるから。
やってもやっても意味がない。
そんなことを言わずにまずは行動を習慣化させることが大事だと思います。
きっと掃除をする為の隙間時間は作れるはずです(*^-^*)
人生にはやったほうが絶対にお得なことと、
楽しいけれど、別にやらなくても良いこともあるものです。
それを見極めて、やった方がいいことはやる。
そして楽しいことはその後に出来る範囲でやる。
自分なりのバランスの良い暮らしをしていけたら
こんなに幸せなことはないですね。